Amazon.comが現地時間2015年10月22日に発表した同年第3四半期(7~9月)の決算は、純利益が7900万ドル(1株当たり利益0.17ドル)となり、2四半期連続の黒字を計上した。また売上高は253億5800万ドルで、前年同期から23%増加した。営業利益は4億600万ドルだった。前年同期は5億4400万ドルの営業損失を計上していた。

 米メディア(New York Timesなど)によると、アナリストらの事前予想は1株当たり損益が0.13ドルの赤字、売上高が249億1000万ドル。当期は予想外の好決算だったため、投資家を驚かせたと報じている。

 当期の売上高構成比は、北米(米国とカナダ)事業が59%、海外(英国、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア、スペイン、インド、メキシコ、ブラジル、オーストラリア)事業が33%、クラウド事業のAmazon Web Services(AWS)が8%だった。

 このうち、北米事業の売上高は150億600万ドルで前年同期と比べ28%増加した。書籍や音楽/映像メディアなどを扱うメディア部門の収入が同8%増加し、家電・日用品部門の収入は同35%増加した。

 海外事業の売上高は82億6700万ドルで前年同期比7%増加。メディア部門の収入が同8%減少したが、家電・日用品部門が同14%増加した。

 またAWSの売上高は前年同期比78%増の20億8500万ドル。営業利益は同432%増の5億2100万ドルと大きく伸び、北米事業の営業利益、5億2800万ドルに匹敵する規模となった。

 併せて発表した2015年第4四半期(10~12月)の業績見通しは、売上高が335億~367億5000万ドルの範囲で、前年同期から14%~25%増加すると見ている。営業利益は8000万ドル~12億8000万ドルの範囲と予想。2014年第4四半期の営業利益は5億9100万ドルだった。米Wall Street Journalによると、アナリスト予測による第4四半期の売上高見通しは、351億6000万ドルとなっている。

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