写真1●日本IBM本社事業所内にある「IBMクライアント・エクスペリエンス・センター」
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写真2●マルチ大画面ディスプレイを使って「Personality Insights」という研究を紹介する様子
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写真3●センター内の「IBM MobileFirst for iOS」のコーナーにはiOSデバイスが並ぶ
写真3●センター内の「IBM MobileFirst for iOS」のコーナーにはiOSデバイスが並ぶ
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 日本IBMは2015年10月20日、本社事業所(東京・中央)内に、同社の研究・開発担当者らと、顧客やビジネスパートナーとの打ち合わせに使う「IBMクライアント・エクスペリエンス・センター」を開設し、報道陣向けの内覧会を実施した(写真1、2)。

 同センターは、9月に研究・開発部門(東京基礎研究所、ソフトウェア&システム開発研究所)を近隣の豊洲事業所から本社事業所に移設・統合したのに合わせて開設した。

 久世和資執行役員研究開発担当は、「日本を含む先進国では、イノベーションは産業に近いところで起きる傾向が強まっている。お客様との距離を近くすることで、さらにイノベーションが促進されるようにしたい」と狙いを語った。

 センターは7つのエリアに分かれている。中でも目を引くのが「IBM MobileFirst for iOS」と呼ばれるスペース(写真3)。その名の通り、iPhoneやiPadなど米Apple製のデバイスが並び、デモに使えるようになっている。わざわざ「iOS」という製品名を冠しているのはこのエリアだけだ。

 AppleとIBMは2014年7月に法人向け製品を中心とした広範な提携を結んでいる(関連記事:AppleとIBMが企業分野で広範な提携、iOSアプリの共同開発など)。日本では製造業などを中心に法人顧客からiOSソリューションに対する引き合いが強く、広めのスペースを確保してスムーズなデモや検証をしやすい場を作ったという。