NECは2015年10月20日、オープンソースのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)基盤ソフトウエアである「OpenStack」を活用したクラウド基盤構築・運用支援サービス「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」を発売した(写真1)。

写真1●OpenStackを活用したクラウド基盤構築・運用支援サービス「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」の概要
写真1●OpenStackを活用したクラウド基盤構築・運用支援サービス「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」の概要
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●NEC C&Cクラウド基盤戦略本部 主席戦略主幹の上坂利文氏
写真2●NEC C&Cクラウド基盤戦略本部 主席戦略主幹の上坂利文氏
[画像のクリックで拡大表示]

 同社は2014年4月に、同じくOpenStackを採用したパブリッククラウド版のIaaSである「NEC Cloud IaaS」を発売している(関連記事:NEC、「OpenStack」ベースのパブリッククラウド「NEC Cloud IaaS」を発表)。NEC Cloud System(OSS構築モデル)はオンプレミス(自社所有)型で、「パブリッククラウドより信頼性が高く、オープンソースソフトウエア(OSS)の活用でコストを抑えたい顧客ニーズに応える」(NEC C&Cクラウド基盤戦略本部 主席戦略主幹の上坂利文氏)という(写真2)。

 サーバーやストレージはNEC製品以外に、同社が事前検証済みの製品も利用できる。構築・運用コストを削減するため、OpenStackのほかにも、OSSのシステム監視ソフトである「Zabbix」など複数のOSSを組み合わせて提供する(写真3)。中核機能であるOpenStackは、米レッドハットが2015年8月に投入したディストリビューション(検証済みパッケージ)の「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 7」を採用した。

写真3●OpenStack以外に、複数のOSSを組み合わせて提供する
写真3●OpenStack以外に、複数のOSSを組み合わせて提供する
[画像のクリックで拡大表示]