FX(外国為替証拠金)取引大手のGMOクリックホールディングスとクラウドファンディング事業を手がけるmaneoが資本業務提携に向けた検討を始めることが分かった。2015年内をめどにGMOクリックホールディングスがmaneoの株式の一部を取得し、資本業務提携する。

 GMOクリック証券は25万の証券口座、40万のFX口座が開設されている。同社のウェブサイトからmaneoへ送客を図るほか、共同で個人向けに信用力の低い上場企業の社債を取り扱う「個人向けハイイールド債(低格付け債)市場」の創設を検討する。貸付型クラウドファンディングと銀行融資を組み合わせた新しい資金調達サービスの開発も進めていくという。

 また、クラウドファンディング事業者と投資家が集まるポータルサイト「クラウドファンディング広場(仮称)」を開設。多数のECが集う仮想商店街(モール)のように、maneoを多数のクラウドファンディング事業者が集う「プラットフォーム」にすることを目指す。個人の貸し手と借り手を結ぶP2Pレンディング事業の将来的な展開の検討も始めるという。