米Appleがインドで「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の販売を始めたと、複数の海外メディア(インドTech2.com米CNETなど)が現地時間2015年10月16日までに伝えた。

 ムンバイでは10月16日午前0時に販売が始まった。当日の店舗にはAppleのファンが長い行列をつくるなど、深夜のローンチイベントは盛況だったという。AppleのTim Cook最高経営責任者(CEO)は自身のTwitterアカウントへの投稿で、列に並んだ顧客に対し、感謝のコメントを出している。

 新型iPhoneのインドでの価格は、6sが6万2000インドルピー(約11万4200円)から、6s Plusが7万2000インドルピー(13万2600円)から。こうした割高な価格にもかかわらず、インドの顧客は興奮して列に並んだと、Tech2.comは伝えている。

 CNETが引用した米IDCの調査リポートによると、インドはアジア太平洋地域で最もスマートフォンの出荷台数伸び率が高い。また米Strategy Analyticsの調査によると、インドのスマートフォン販売台数は、2017年に米国のそれを上回り、同国は中国に次ぐ世界第2位のスマートフォン市場になる見通し。中国のスマートフォン普及率はすでに95%に達しているが、インドではまだ30%程度であることから、同国市場は大きな成長が見込めるとCNETは伝えている。

 Appleは米国や日本、中国を含む12カ国/地域で9月25日にiPhone 6s/同6s Plusを発売した後、10月9日と10日にはイタリア、メキシコ、ロシア、スペイン、台湾、サウジアラビアを含む40カ国/地域以上で販売を開始。10月16日にはインドのほか、マレーシアとトルコでも販売を始めた。またCNETによると10月23日には、韓国とウクライナでも販売が始まる見通し。Appleは年内に世界130カ国/地域以上で新型iPhoneを購入可能にするという計画を立てている(関連記事:iPhone 6s/6s Plusの販売台数、最初の3日間で1300万台突破、記録更新)。