日本OSS推進フォーラムは2015年10月16日、「第10回 日本OSS貢献者賞」と「同奨励賞」の受賞者を選定した。貢献者賞には岡島順治郎氏、奥一穂氏、亀澤寛之氏、古橋貞之氏の4氏を、奨励賞には9名の個人と1組織を選定した。10月24日の「オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Fall」(会場:明星大学)で授賞式を開催する。

 日本OSS貢献者賞は、影響力のあるオープンソースソフトウエア(OSS)開発プロジェクトを創設・運営した開発者や、世界的なプロジェクトで活躍する開発者、OSSの普及に貢献した人物を表彰する。日本OSS奨励賞は、OSSの開発や普及に顕著な活躍をした若手などの個人やグループを表彰する。

 日本OSS貢献者賞には、Linux用のファイルシステム「aufs」の開発者である岡島順治郎氏、Webサーバー「H2O」の開発者である奥一穂氏、Linuxカーネルの開発者でメモリーのホットプラグ機能の実装などを担当してきた亀澤寛之氏、ログ収集ソフトの「Fluentd」などの開発者である古橋貞之氏の4氏を選定した。

 日本OSS奨励賞には、「Apache Hadoop」のコミッタでHadoopのドキュメント整備などに貢献した鯵坂明氏、プログラミング言語「Egison」の開発者である江木聡志氏、OSSのオフィスソフト「LibreOffice」日本語チームのメンバーである榎真治氏、米Yahoo!が開発するOSSのJavaScriptライブラリ「YUI」などのコミッタの奥村隆一氏、「Apache Spark」のコミッタの猿田浩輔氏、「OpenJDK」のコミッタでJavaの障害解析ツール「HeapStats」の開発者である末永恭正氏、楽譜作成プログラム「LilyPond」のコミッタである細田真道氏、サーバーテストツール「Serverspec」の開発者である宮下剛輔氏、OpenJDKのコミッタでREPL(Read-eval-print loop)ツールの開発者である吉田真也氏、地理空間情報をOSSで利用しやすい方式で提供している国土地理院情報普及課を選定した。

・発表資料