フジテレビジョンは2015年10月14日、「第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走」(10月12日開催)において、2.3GHz帯のFPU(放送局専用の映像・音声伝送無線装置)の本格運用を行ったと発表した。第1移動中継車の伝送装置として運用し、番組中継を実施した。

 ロードレースの中継などで活用されるFPUの周波数帯は、2018年度末までにこれまでとは別の帯域(1.2GHz帯及び2.3GHz帯)に移行することが決まっている。フジテレビは、2015年2月の「東京マラソン2015」において、新周波数帯を使うワイヤレスカメラの運用を行い、その後もゴルフ中継のワイヤレスカメラなど、限定されたエリアでの実績を積んできた。

 フジテレビは今回の成功を皮切りに、FNS系列で2015年度のロードレースから順次移動中継車での運用を開始し、2016年度中の完全移行を目指す。

[発表資料へ]