写真●「UberRUSH」のWebサイト
写真●「UberRUSH」のWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 米Uber Technologiesは2015年10月14日(米国時間)、商品の当日配送サービスである「UberRUSH」を米国ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコの3都市で開始した。小売店やレストラン、eコマース事業者などの商品を、Uberと契約した一般人が自動車や自転車を使って配送する。

 UberRUSHは、Uberが小売店やレストラン、eコマース事業者などに対して提供する当日配送のプラットフォームサービスとなる。配送サービス以外に、小売店やレストラン、それら店舗に商品を注文した顧客が、商品の配送状況をスマートフォンのアプリケーションやWebブラウザからリアルタイムに補足できるシステムも提供する。

 小売店やレストラン、eコマース事業者は、商品の配送距離に応じてUberに配送料を支払う。例えばサンフランシスコであれば、配送料は最初の1マイル(約1.6キロメートル)に付き6ドルで、配送距離が1マイル増えるごとに3ドルが加算される。

 小売店やレストランはUberと直接契約する以外に、eコマース事業者やPOS(Point of Sales:販売時点情報管理)システム事業者経由で、UberRUSHのサービスを利用できる。Uberは同日、オンラインモールを運営する米Shopifyや米ChowNow、米Bigcommerce、POSシステム事業者の米Cloverなどとの提携を発表している。Uberは2015年4月からニューヨークの一部地域限定で、UberRUSHのテストサービスを実施していた。

 当日配送サービスの事業者としては、サンフランシスコを拠点にするスタートアップの米Postmatesが台頭しており、同社は米Appleや米7-Eleven、米Starbucks、米Chipotleなどの商品の当日配送を全米40都市で展開している。また米Amazon.comは2015年9月に、一般人が商品を当日配送する「Amazon Flex」を開始している。一般人が商品を配送するサービスは、米Doordashや米Instacartといったスタートアップも手がけている。