写真1●ジェイアイエヌの田中仁代表取締役社長。両手に持っているのはJINS MEME
写真1●ジェイアイエヌの田中仁代表取締役社長。両手に持っているのはJINS MEME
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 JINSブランドで知られるジェイアイエヌは2015年10月14日、メガネ型ウエアラブル製品「JINS MEME」を11月5日に発売すると発表した。JINS MEMEは、同社が2014年5月に発表した製品(関連記事:JINSが“自分の内面を見る”メガネ、眼電位から眠気や疲れを可視化)。眼電位を取得し、専用アプリケーションでデータを解析してヘルスケアやスポーツ用途に活用できる。

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 発表会に臨んだジェイアイエヌの田中仁代表取締役社長は「電機メーカーなどが提供するメガネ型のウエアラブル機器は、消費者の生活に浸透していない。メガネ作りのノウハウが豊富な我が社の強みを生かして、JISN MEMEを普及させたい」と、ウエアラブル事業に参入する意義をアピールした(写真1、2)。

写真2●JINS MEMEをかける説明員。見た目は普通のメガネと変わらない
写真2●JINS MEMEをかける説明員。見た目は普通のメガネと変わらない
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 11月5日に発売するのは通常タイプの「JINS MEME ES」と、スポーツタイプの「JINS MEME MT」だ。国内38店舗とJINS MEMEオンラインショップで取り扱う。

 JINS MEME ESは、3点式眼電位センサーを搭載する(写真3)。同センサーは眼球の周りの電位の変化を取得でき、スマホのアプリを通じて疲れなどを可視化できる。加速度・角速度センサーも内蔵しており、装着者の体軸のブレなども取得して解析できる。バッテリー駆動時間は最長で24時間で、重量は約36グラム。価格は3万9000円(税別)だ。

写真3●JINS MEME ESの外観。3点式眼電位センサーのほか、加速度・角速度センサーを搭載する。
写真3●JINS MEME ESの外観。3点式眼電位センサーのほか、加速度・角速度センサーを搭載する。
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 一方のJINS MEME MTはスポーツ用途に特化した製品。3点式眼電位センサーは搭載せず、加速度・角速度センサーを搭載する。スポーツ中に装着者の体軸のブレなどを可視化できる。バッテリー駆動時間はJINS MEME ESと同じだが、重量は約45グラムと重くなっている。価格は1万9000円(税別)だ。

 販売目標について田中社長は「まったく分からない。販売していく過程で顧客のフィードバックを受けてより良い製品開発を進めていきたい」と語った。JINS MEME用のアプリを開発できるソフトウエア開発キット(SDK)も公開する。既にハッカソンも開催している。外部の技術やアイデアを取り入れてアプリの拡充に取り組む。