千葉県船橋市は2015年10月14日、証明書自動交付機でマイナンバー制度の個人番号を記載された住民票の交付を希望した住民に、番号欄が空白の住民票が印刷される不具合があったと発表した(画面)。
船橋市の説明によれば、10月13日夜に富士通の他市担当システムエンジニアから「他市で個人番号欄が空白になる事象があったので調査してほしい」と通知があった。船橋市を担当する富士通のエンジニアが調べたところ、同様の事象が確認された。
影響範囲を調べたところ、10月14日時点で個人情報欄が空白で発行された住民票が46枚(32人)あり、自動交付機のシステム内で個人番号欄に当たるデータが空白状態になっている住民も1767人(774世帯)いることが分かった。
これらの対象者は、10月5日以降に印鑑登録に関する届け出(登録、廃止、再交付など)を行った人だった。印鑑登録関係のデータと証明書自動交付機システムのデータの連携がうまくいかず、個人番号欄が空白になったという。
10月14日時点では不具合は解消されておらず、個人番号が記載された住民票を求める住民には窓口で手続きするよう呼び掛けている。また、個人番号欄が空白のままの住民票を取得した住民には、個別に連絡をとって対応するとしている。
マイナンバーを巡っては、茨城県取手市でも住民票交付に関するトラブルが発生している(関連記事:マイナンバーで初のトラブル、取手市が69世帯の住民票に個人番号を誤記載)。
[船橋市の発表資料]