東芝は2015年10月13日、都内で新商品発表会を開催し、12型として世界最薄・最軽量となるWindowsタブレットの新製品「dynaPad」を発表した。Windows 10搭載のAtomタブレットで、発売は12月中旬、実売価格はキーボード付きで13万円を想定する(写真1、2)。
dynaPadは「ダイナブック」の実現に近づく新ブランド
発表会には、東芝 パーソナル&クライアントソリューション社 統括技師長の柏木和彦氏が登壇。「PCは単なる計算機ではなく、インテリジェントツールであってほしい。本やノートのように簡単に使えることで、ビジネスや学習の新しい力になりたい」とのビジョンを語り、その理想を実現するデバイスとして「dynaPad」を発表した(写真3)。
dynaPadは、東芝のdynabookとタブレットを組み合わせた新ブランドで、「考えることをサポートするクリエイティブノート」と柏木氏は位置付ける。「一般的なタブレットは映像などの視聴デバイスとして使われているが、dynabookは仕事を効率化するデバイスとして進化してきた。この効率化によって生み出された時間に、人間にしかできない創造的なことをできるようにしたい」(柏木氏)とコンセプトを語った。
具体的には、dynaPadで紙のノートを代替するという。「データを分析したり、アイデアをまとめたりするプロセスでは、紙のノートが使われてきた。何冊ものノートを持ち運ぶのは大変で、検索や共有、音声の扱いなどが難しい」(柏木氏)と指摘。dynaPadではペンによる書き心地を追求し、紙のノートのような薄型軽量化を目指したという。