弥生は2015年10月13日、業務ソフトの最新版「弥生 16シリーズ」を発表した(写真1)。会計ソフト「弥生会計 16」や給与ソフト「弥生給与 16」をはじめとする各種製品を2015年10月30日に発売する(写真2)。目玉は、給与製品におけるマイナンバー対応。マイナンバーの管理を手軽に始められる機能などを搭載した。同社の岡本浩一郎社長は「マイナンバーは非常に難しい制度。全力で対応のお手伝いをしたい」と話す。
弥生給与 16や「やよいの給与計算 16」では、マイナンバー対応に必要な設定を簡単にできるようにする「マイナンバーナビ」を搭載。マイナンバーの取扱担当者や、従業員から取得したマイナンバーなどをウィザード形式で登録できる(写真3)。
マイナンバーを扱う際に必要とされる「技術的安全管理措置」にも対応。データの暗号化やアクセス権限管理などの機能を搭載し、安全にデータを扱えるようにした。コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の「マイナンバー対応ソフトウェア認証」も取得済みという。またマイナンバーを含むデータをクラウド上で保管できるようにするため、オンラインストレージサービス「弥生ドライブ」でも、2015年内に安全管理措置を強化する予定。
2015年7月にサポートサービスの一環として開始した、マイナンバー対応支援サービスも継続して提供する。特にマイナンバー対応に必要な各種資料のダウンロードサービスが好評で、2015年9月末時点でダウンロード数は延べ10万件を超えているという。
これ以外にも、各ソフトで機能追加/改善を実施した。例えば法令改正に関する情報などを適宜提供する機能「弥生メッセージセンター」を各ソフトで強化。表示されたメッセージから、直接製品や弥生ドライブを起動できるようにするといった改良を加えた。