ウルシステムズは2015年10月9日、業務システムをクラウドに移行するシステム構築支援サービスの一つとして、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)に米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の「Amazon RDS for Aurora」を使ってシステムを構築・移行するサービスを開始した。Amazon Auroraの利用によって高い性能と拡張性を確保できるとしている。今後3年間で20社への導入を目指す。

 業務システムをクラウドに移行するシステム構築支援サービスである。特徴は、RDBMSとしてAmazon Auroraを使うこと(関連記事:AWS、MySQL互換で5倍の性能を持つRDBエンジン「Amazon Aurora」を発表)。Amazon Auroraは、AWSのクラウド型RDBMS「Amazon RDS」で選択できる5種類のRDBMS(MySQL、Oracle Database、SQL Server、PostgreSQL、Amazon Aurora)の一つであり、オープンソースのMySQLと互換性がある。AWSによれば、性能はMySQLの5倍で、価格は同様の機能や可用性を提供する商用RDBMSの10分の1で済む。

 同サービスでは、Amazon Auroraを使った業務システムの構築ノウハウを提供する。Amazon Aurora用に既存システムのアーキテクチャーを見直し、システムの性能や拡張性を向上させる。また、Spring Cloudや自動生成ツールなどの生産性の高いツールなどを用いて、ビジネスの状況に合わせてシステムを迅速に変更できる環境を構築する。クラウド移行プロジェクトの一連の作業をユーザーと一緒に実施することで、ユーザーへのスキル移行も行う。