トレンドマイクロは2015年10月9日、10月8日朝から合計1万3000通を超える2種類のウイルスメール(マルウエアスパム)を確認したとして注意を呼びかけた。1種類は実在する通販サイトからの注文確認メール、もう1種類は複合機からの通知メールを装う。添付されているWord文書ファイルを開くと、ネットバンキングのパスワードなどを盗むウイルスをインストールされる恐れがある。
出回っている偽装メールの1つは、実在する企業の通販サイトからの注文確認に見せかけている。件名に、「ご注文ありがとうございました―添付ファイル「出荷のご案内」を必ずご確認ください」という文字列が含まれ、送信者名は「R OrderConfirm JP」である(図1)。
もう1種類のメールは、複合機からの通知を偽装している。メールの件名は「Message from」という文字列で始まり、本文の最後には「西東京複合機より送信」という文が含まれる(図2)。