独ドイツメッセは2015年10月7日、都内で国際ICT見本市「CeBIT 2016」の説明会を開催し、2016年3月開催イベントの概要を発表した(写真1)。

写真1●ドイツメッセ セールス担当部長のラインホルト・ウミンガー氏(右)、ドイツメッセ CeBITグローバル・カンファレンス・パートナーカントリー担当部長のトーマス・モッシュ氏(左)
写真1●ドイツメッセ セールス担当部長のラインホルト・ウミンガー氏(右)、ドイツメッセ CeBITグローバル・カンファレンス・パートナーカントリー担当部長のトーマス・モッシュ氏(左)
[画像のクリックで拡大表示]

 CeBIT 2016の会期は2016年3月14〜18日まで、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催する。説明会に登壇したドイツメッセ セールス担当部長のラインホルト・ウミンガー氏は、「CeBITは2014年からIoT、ビッグデータ、クラウドなどのビジネスに特化したB2B見本市に生まれ変わった」と紹介した(写真2)。

写真2●CeBITの会場となるハノーバー国際見本市会場
写真2●CeBITの会場となるハノーバー国際見本市会場
[画像のクリックで拡大表示]

 2015年3月に開催した「CeBIT 2015」の来場者は、約100カ国からの22万1000人。うち60%がEUから、40%はEU圏外から来場したという。業種別来場者では、ITサービスなどサービスプロバイダーが24%を占めた。来場者の90%が業界関係者で、うちトップマネジメント層が33%を占め、経営トップは1500名以上とした。

 CeBITを取り巻く技術トレンドとしてウミンガー氏は、「2020年までに世界で300億のデバイスがつながり、コネクテッドな社会が到来する。このデジタリゼーションの流れはICT業界を超え、他の部門や他業種にも影響し、ビジネスのあり方を根底から覆すだろう」と指摘。「デジタル化するものは、全てデジタル化する」(同)というCeBITのビジョンを示した。

 スペインで開催されるモバイル機器の展示会「Mobile World Congress」や9月にドイツで開催される機器展「IFA」といった欧州での他の見本市との比較では、「CeBITはモバイルやコンシューマーに特化したものではなく、デジタル産業全体を対象にする点が異なる。スタートアップも350社以上が出展し、欧州における最も重要なスタートアップ展示会の1つだ」(ウミンガー氏)とした。