画面●Peach Aviation(ピーチ)のWebサイト
画面●Peach Aviation(ピーチ)のWebサイト
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 関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のPeach Aviation(ピーチ)は、2015年10月8日午前1時30分から5時30分にかけて、Webサイトを通じた予約システムに不具合が生じたと発表した(画面)。

 約900人の顧客について、クレジットカードや独自の「ピーチポイント」による決済が処理されたにもかかわらず、予約が記録されない事象が起きた。

 同日午前9時過ぎに顧客からコンタクトセンターに連絡があり事態を把握した。調査の結果、約900人(日本の予約サイトが287人、台湾304人、香港242人、韓国41人)の顧客の予約内容がシステムに正しく記録されておらず、予約が成立しなかった。

 ピーチはこの約900人に、電子メールなどで連絡を取り、決済額分を返金する措置を取る。予約は成立していないため、当該顧客は再度自分で操作して予約を取り直す必要がある。

原因不明、再発の可能性も

 10月9日午前の時点では、Web予約システムは正常に動作している。だが「不具合の詳しい原因はまだ調査中。今後も同様の事象が絶対に起きないとは言い切れない」(ピーチ広報)という。

 現時点では、コンタクトセンターを通じた予約で不具合は起きていない。だが、コンタクトセンターを通じて予約する場合は、予約手数料1620円(国内線の場合、税込)が必要になる。

 ピーチでは2015年6月にも、搭乗手続き関連でシステム障害が起き、欠航・遅延便が発生するなどの影響が出ている(関連記事:格安航空ピーチでシステム障害、9便欠航 「現在は安定稼働」)。「今回の不具合が起きたWeb予約システムは、6月に障害があったシステムとは別のシステム」(ピーチ広報)という。

ピーチの発表資料(PDF)