中部国際空港のターミナルビルで2015年10月6日、システム障害が発生した。原因は、空港内のシステムが接続するネットワーク機器の障害。国際線の出発便10便に最大で1時間程度の遅れが発生したほか、搭乗手続きや手荷物の搬送ができなくなるなどの影響があった。影響を受けたのは1500人以上になるという。12時43分時点で、全てのシステムが復旧した。

 空港の運営会社によれば、8時53分にネットワーク機器を設置するサーバールームの空調機が故障により停止した。サーバールームの温度が上昇し、ネットワーク機器のスイッチに異常が発生したことで、ネットワーク障害が発生した。接続する六つのシステムが影響を受けた。中部国際空港は9時19分に空調機を復旧し、接続するシステムを順次復旧させたという。

 影響を受けたのは、発着便を案内する表示盤の管理システム、国際線のチェックインシステム、手荷物取扱いシステム、店舗POSレジのシステム、駐車場システム、空港警備システムだ。店舗と駐車場では、クレジットカードのオンライン処理ができなくなった。中部国際空港によれば「2005年の開港以来、大規模なシステム障害は今回が初めて」だという。