写真1●組み込み向け基板に搭載したZigBeeの通信モジュール
写真1●組み込み向け基板に搭載したZigBeeの通信モジュール
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写真2●電力計測装置で得たデータを遠隔地で監視するデモ
写真2●電力計測装置で得たデータを遠隔地で監視するデモ
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 ディジ インターナショナルは、2015年10月2日まで開催している「ITpro EXPO 2015」で、三井物産デジタルなどの共同ブースにてZigBee規格に対応した通信機器およびソリューションを紹介している。

 展示したのは、ARMベースのCPUを搭載した組み込み向けの基板とZigBee通信モジュール(写真1)を利用した一般家屋向けの電源管理システム。基板と通信モジュールを組み込んだ電力計測装置を同社のゲートウェイとルーターにつなぎ、電力消費量を遠隔地から監視・管理できるようにするもの(写真2)。「ZigBeeを利用することで、一般的な無線LANに比べて低消費電力な装置を実現でき、組み込みが容易になる」(三井物産エレクトロニクスの奥津裕介チームリーダー)という。

 IoT分野で先行する米国では、救急医療向けネットワークや家庭用ヘルスケア機器とクラウドサービスの接続など、ZigBeeを利用した無線管理システムの採用が広がりつつあるという。国内については「無線LANと同じ2.4GHz帯を利用するため、無線の混在を懸念する声が根強く、普及にはまだ時間がかかりそうだ」(奥津氏)。