写真1●Web Performer V1.5.0が自動生成したHTML5の画面
写真1●Web Performer V1.5.0が自動生成したHTML5の画面
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 キヤノンITソリューションズは2015年9月30日から10月2日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」で、ソースコードを100%自動生成することで“超高速開発”を可能にする開発ツール「Web Performer」の最新版を展示した(写真1)。10月1日に販売開始したばかりの最新版「V1.5.0」はHTML5の画面を自動生成できるようになったことが特徴だ。

 「デザイン性や操作性に優れるHTML5画面への対応は、既存ユーザーから非常に要望が多かったものだ」と同社SIサービス事業本部ソリューション推進センターソリューション企画第二部ソリューション企画第一課の山田真穂氏は明かす。Web Performerは2008年から販売を開始。2013年後半に全国各地で販売キャラバンを展開したところユーザーが急増。現時点で450社が利用するという。大手ユーザーでは清水建設やサッポロビール、聖路加国際病院などがいるという。

 新版は米プログレスソフトウェアが提供するBRMS(ビジネスルール管理システム)である「Progress Corticon」で開発したビジネスルールをカスタマイズなしで取り込んで呼び出せるようにもした。BRMSは業務ルールが複雑なシステムにマッチするツールで銀行や保険など金融業での利用が広がっている。キヤノンITソリューションズはこうした金融系大型顧客を取り込みたい考えで、2015年10月から2017年12月までに同ツールに関わるライセンス料とシステム開発サービスの合計で累計40億円のビジネスを目指す。ツールの価格は300万円(税別)から。

写真2●日本オラクルの展示ブースの一角にあるキヤノンITソリューションズの小ブース
写真2●日本オラクルの展示ブースの一角にあるキヤノンITソリューションズの小ブース
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 同社は今回、日本オラクルの展示ブースの一角に小ブースを出した(写真2)。「Web Performerで自動生成するアプリケーションはJavaであり、オラクルのクラウド上で容易に稼働できる」とキヤノンITソリューションズSIサービス事業本部ソリューション推進センターソリューション企画第二部ソリューション企画第一課の鵜頭克明課長はアピールした。