写真1●システムの構成例
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写真2●送信者のアドレスが変換される
写真2●送信者のアドレスが変換される
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 顧客のメールアドレスを社員に持たせない。これによって情報漏洩などのリスクを減らす――。ソフト開発やインターネット接続サービスなどを手掛けるエクセスは、2015年9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」で、メールアドレスの匿名化システム「Safety Answer」を展示している。

 Safety Answerは、メールサーバーと連携してメールアドレスを変換する(写真1)。自社の代表アドレスに外部から届いたメールのアドレスを匿名化するなどの用途を想定する。

 代表アドレスにメールが届くと、Safety Answerは送信者のメールアドレスを英数字などから成る仮アドレスに変換し、担当者に送る(写真2)。メールを受け取った担当者には、顧客の本来のメールアドレスは伝わらない。この仮アドレス宛てに担当者がメールを返信すると、仮アドレスをSafety Answerが再変換。宛先が本来のメールアドレスに置き換わり、無事顧客の元にメールが送られる仕組みだ。同じ顧客から再度メールが届くと、そのメールアドレスは1度目と同じ仮アドレスに変換される。

 価格は、50人規模の組織が専用のサーバーをオンプレミス環境で運用する場合、システム構築費用を含めて85万円から。同社がメールサーバーの運用も含めて請け負うことも可能という。