2015年9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2015」でパシフィックネットは、携帯電話の破壊デモや、データ消去サービスで壊したHDDなどの展示をしている(写真1、2)。同社は情報機器の回収、買い取り、データ消去などのサービスを手がけている。

写真1●専用機器で破壊したHDDや携帯電話を展示
写真1●専用機器で破壊したHDDや携帯電話を展示
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写真2●どれもインパクトのある「壊れっぷり」だ。
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写真2●どれもインパクトのある「壊れっぷり」だ。
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写真2●どれもインパクトのある「壊れっぷり」だ。
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写真2●どれもインパクトのある「壊れっぷり」だ。

 破壊のデモ、展示はデータ消去サービスの説明の一環。携帯電話を専用の機器に投入すると大きな音を立てて破砕されていく(写真3)。

写真3●携帯電話を破壊するデモ。あっという間に粉々に
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写真3●携帯電話を破壊するデモ。あっという間に粉々に
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写真3●携帯電話を破壊するデモ。あっという間に粉々に

 パシフィックネットは、下取りと組み合わせることで情報機器の処分費用を抑えられる点を売りにしている。買い取り価格と回収費用を相殺すると、プラスになることもあるという。また、データの消去については、有料(HDD1台当たり2000円から)で「データ消去証明書」を発行するサービスも実施している。産業廃棄物として処理するよりも安全で、費用が安くなることもある点が売りだ。マイナンバー制度の開始により廃棄時の情報保護の機運が高まっており、問い合わせは増えているという。

 同社は、情報機器の処分サービスを使いやすくする手段として、「P-Bridge」というWebサービスを用意している。これは企業が利用しているIT資産管理ツールから出力した機器情報を読み込んで、下取り価格や処分費用を一括で確認できるようにしたもの。処分する機器のリストを担当者間でやり取りしたり、個別に見積もりの作成依頼をしたりなどの手間を省ける。

 P-Bridgeは同社の廃棄サービスなどの利用を促すためのツールと位置付けており、会員登録をすれば無料で使える。処分することを決めたら、回収日の調整や、データ消去の依頼、消去報告の受領などがこのサービス上で行えるという。ブースでは動画でP-Bridgeの使い方をデモしていた(写真4)。

写真4●P-Bridgeのデモ
写真4●P-Bridgeのデモ
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 P-Bridgeなどのサービスを認知して使ってもらうための「入口」として、同社は情報サイト「ジョーシスβ版」(https://www.josys.jp/)を運営している(写真5)。情報システム部門に所属する人のためのサイトで、9月28日にオープンしたばかりだ。セキュリティや技術的な話題など業務向けの情報だけでなく、小説やおもしろ動画、「情シス女子」へのインタビューなど幅広い話題を取り上げる。

写真5●情報システム部門の人のためのサイト「ジョーシスβ版」
写真5●情報システム部門の人のためのサイト「ジョーシスβ版」
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 こうした企業が、メディア的な情報サイトを設けて顧客の取り込みを図るのはユニークな施策だ。「コンテンツを増やし、『情シス』の人のポータルサイトにしてもらいたい」(同社販売営業部法人営業グループの宮下なな枝課長)という。