写真1●緑のラインが印象的なGRANDITの展示ブース
写真1●緑のラインが印象的なGRANDITの展示ブース
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 緑のシャープなラインが光で浮かび上がる印象的なエリアが、2015年10月2日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」の会場に出現している。“純国産”のERPパッケージ、GRANDITの展示ブースだ(写真)。GRANDITの製品ロゴで採用している緑を基調としたディスプレイを展開している。

 GRANDITは2004年に販売が始まったWebベースのERPパッケージである。特徴は、国産のものとしては先駆的に販売や会計といった異なる業務モジュールを連携させてきたことと、手形決済といった日本の商習慣に対応する機能を充実させてきたことだ。

 このパッケージの提供会社、GRANDITの東風平朝章マーケティング・セールス統括推進室マネージャーは「製造業や商社、サービス、アパレルなど、金融以外の業種に広く導入実績を持つ。国内企業で必須の機能を盛り込んでいることもあり、2015年8月末までで導入企業は810社に達した」と、説明する。

 今回の展示では、クラウドでの運用が可能なことや、企業グループで活用する際、グループ会社の業績を横断的に分析できるようにしたことなどを前面に出している。

 クラウド運用について東風平マネージャーは、「当初からWebベースだったこともあり、クラウドでもカスタマイズなしで運用可能だ。クラウド活用で懸念されるセキュリティ面も強化している」と話す。

 一方、企業グループ内を横断しての業績分析については、コーポレート・ガバナンスの能力維持に役立つと東風平マネージャーは見ている。「グループ会社各社の実績を早くとらえたいという声がユーザー企業から高まっている。統合が進むGRANDITの分析機能では、グループ企業各社の実績把握でリアルタイム性を高めている」と強調する。