写真1●セカイラボの展示ブース。バングラデシュの開発拠点からのエンジニアも出迎えている
写真1●セカイラボの展示ブース。バングラデシュの開発拠点からのエンジニアも出迎えている
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 2015年9月30日から10月2日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」の会場で、セカイラボ・ピーティイー・リミテッドは、自社が提供するオフショア開発関連サービスを紹介している(写真1)。

 同社が提供するサービスの特徴は、オフショア開発のネットワーク。一般にオフショア開発サービスを提供する会社は、開発拠点を置く国を限定しているが、セカイラボでは、世界15カ国に分散する100社ほどの開発会社と連携し、1万人以上のエンジニアのリソースを活用できる。同社は、日本・中国・ベトナム・バングラデシュの自社の開発拠点を加えて、この開発体制をグローバルソーシングプラットフォームと呼んでいる。

 日本企業が自社製品やサービスを他国で展開する際に、その国で製品やサービスの紹介サイトやECサイトを立ち上げることが少なくない。このときセカイラボのグローバルソーシングプラットフォームを利用して、その国の開発会社のエンジニアに開発作業を任せることが可能だ。

 「現地のエンジニアの協力を得ることで、その国に合った紹介サイトやECサイトをスムーズに立ち上げることができる」と、同社の白石卓丸ビジネスプロデューサーは説明する。

 というのも、その国でのネットの利用状況が日本と大きく異なることがあるからだ。例えば、日本のECサイトでは、商品の情報紹介ページのコンテンツが増えても、支障なく画面をスクロールさせて表示できる。ところが、中国のユーザーにはこれが好まれず、1画面に収まるコンテンツにして複数のタブに分けて表示させるのが一般的だという。

 現地のエンジニアは、こういったお国柄を把握したうえで自国のユーザーに合わせたサイトを構築していくので、「日本企業が海外進出する際、ネット展開でつまずくといったことが避けられる」(白石ビジネスプロデューサー)。

 このほか同社では海外に進出する日本企業に向けて、その企業専門の開発チームを現地で立ち上げるといった支援も行っている。「今後も、開発拠点と合わせて開発が可能な国も増やしていきたい」と、白石ビジネスプロデューサーは見通しを語る。

■変更履歴
記事公開時、白石卓丸氏のお名前を一部間違えて掲載しておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/10/02 15:20]