写真1●PCFILTERの管理者画面。マイナンバーや個人情報を含むファイルが何件あるかなど直感的にわかる
写真1●PCFILTERの管理者画面。マイナンバーや個人情報を含むファイルが何件あるかなど直感的にわかる
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写真2●利用者がマインナンバーや個人情報を含むファイルを開くとアラートが表示される
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 Jiransoft Japanは、「ITpro EXPO 2015」で、10月1日に発売した情報漏洩対策ソリューション「PCFILTER」を展示している。韓国で4000社以上に導入実績がある同社の情報漏洩対策ソリューションを日本市場向けにカスタマイズしたもので、クラウド版とオンプレミス版がある。同社のセキュリティー事業部 技術担当 シニアエンジニアの能登孝宜氏は、「韓国ではすでに住民登録番号制度が導入され、個人情報管理が重視されてきた。その先行市場で実績のある情報漏洩対策ソリューションを日本のマイナンバー導入に合わせてカスタマイズした」と語る。

 「PCFILTER」は、企業のシステム内にある重要情報を含むファイルを検出・管理する機能を備える。重要情報には、マイナンバーや個人を特定できる情報、メールアドレス、電話番号などが該当する。PCもしくはネットワークドライブに保存された重要情報を含むファイルを検出するのに掛かる時間は、1000ファイルをスキャンし検出する場合で79秒、200ファイルをスキャンする場合で16秒という。能登氏によれば、「重要な情報は企業によっても異なる。クレジットカード番号、企業独自の見積番号や契約番号を重要情報と指定すれば、それらが記載されたファイルを検出し、印刷された、保存された、コピーされたなどログを追跡管理できるのが特徴」という。

 ブースでは、デモ用に設置されたPCに管理者用の画面が表示され、重要情報を含むファイルを管理者側で強制的に削除する機能や、強制的に暗号化する機能などが紹介されている。また、利用者が、マイナンバーや個人情報など重要情報が含まれていると知らずにファイルにアクセスした場合にアラートを表示する機能も確認できる。そのほかにも、重要情報を含むファイルを印刷する際に「すかし」を設定できる機能や管理者側で印刷を強制遮断できる機能も紹介している。料金は、1ユーザーあたり「年間1万円以下で導入できる」(能登氏)という。