写真1●ソラコムの展示ブース
写真1●ソラコムの展示ブース
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写真2●ソラコムのブースでサーバーワークスが展示していた顔認識システム。中央のカメラで訪問客の顔を解析し、訪問客数および性別、表情を集計していた
写真2●ソラコムのブースでサーバーワークスが展示していた顔認識システム。中央のカメラで訪問客の顔を解析し、訪問客数および性別、表情を集計していた
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 ベンチャー企業のソラコムは、2015年9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2015」にブースを開設している(ITpro関連記事:IoTに格安通信、ソラコムが機器用SIMをクラウド活用で8割安に)。このブースには、同社のパートナー企業が、ソラコムのSIMカードに対応する通信端末やIoTソリューションを展示していた(写真1)。

 これまで、他のMVNO事業者のSIMカードを使った通信端末やIoTソリューションを提供していた企業にとって、ソラコムのサービスは何が魅力的なのか。ブース出展社の担当者が異口同音に語っていたのが、やはりその安価かつ柔軟な価格設定だ。

 ソラコムが提供するSIMカードは、基本使用料が1枚10円/日で、通信料金は従量課金制(1Mバイト当たり0.2円~)となる。あるブース出展社の担当者は「基本使用料が格段に低いため、1台当たりの送信データ量が少ない用途では大幅に通信コストを下げられる」と語る。

 ソラコムの従量課金制はデータ容量のみに基づくので、データ量を減らすことが通信費の削減に直結する。例えば、MQTT(MQ Telemetry Transport)などシンプルな通信プロトコルを使うほか、データを圧縮する、あるいはセンサー値なら一定時間の平均値のみを送る、といっ工夫があり得るという。

 ソラコムのブースに出展していたサーバーワークスは、顔認識カメラと通信端末を組み合わせたシステムを試作、展示していた(写真2)。カメラの映像は送信せず、カメラに映った人の性別や年齢、笑顔か否かなどのデータのみを送信することで、通信費を節約する。例えばPOP広告の側に設置すれば、POP広告の効果を具体的に測定できるという。