写真1●EDIソフト「ACMS」の最新版を展示している
写真1●EDIソフト「ACMS」の最新版を展示している
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写真2●ACMS最新版で組み込んだ稼働監視機能の画面。送受信の予実績を表示している
写真2●ACMS最新版で組み込んだ稼働監視機能の画面。送受信の予実績を表示している
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 東京ビッグサイトで2015年10月2日まで開催中の「ITpro EXPO 2015」において、データ・アプリケーション(DAL)がEDI(電子データ交換)ソフト「ACMS」の最新版で2015年8月末にリリースしたばかりの「バージョン4.3.0」を展示し、注目を浴びている(写真1)。最新版では、2Gバイトを超える大容量ファイルを送受信できるようにしたほか、オプションでEDIの稼働状況を監視できるようにした。

 流通業の受発注データを業界標準の手順でやり取りするためのEDIソフトである。「ebXML MS」「EDIINT AS2」「JX手順」「SFTP」などの最新のインターネットEDIプロトコルを利用できる。汎用のファイル転送プロトコルであるSFTPのサーバー機能とクライアント機能も備える。必要に応じて「全銀協手順」「全銀TCP/IP手順」「取引先データ交換標準通信制御手順」などのレガシー手順も利用できる。

 今回DALが展示した最新版(4.3.0)では、オプションの適用によって、稼働状況の監視とメール通知が可能になった。具体的には、NTTデータが開発したオープンソースの運用監視ソフト「Hinemos」をACMSに組み込んだ。運用フェーズに入ったEDIシステムの稼働状況やデータ送受信要求の滞留状況などを監視し、障害が発生した際や監視データがしきい値を超えた際に、運用担当者にメールで通知できる。

 監視機能にHinemosを利用しているが、監視内容はACMSのWeb画面内に表示できる(写真2)。監視項目は、あらかじめACMS向けに設定済みの形で出荷する。ACMS用の監視項目として、例えば、時間帯別の利用回線数や、データ送受信要求の滞留数などを、グラフで確認できる。指定期間のデータ送受信の一覧や通信記録を集計してCSV出力することも可能である。