2015年9月30日から10月2日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2015」で、「ベトナムパビリオン」にオフショア開発サービスなど展示する企業が集結した。

 昨年に続いて設置されたベトナムパビリオンには、5社がブースを展示している。インディビジュアルシステムズ、プライムスタイル、Global CyberSoft(Japan)、HCS Vietnam、Mankichi Software(vietnam)だ。

約200人のオフショア開発要員をベトナムに擁するインディビジュアルシステムズの市川太郎取締役(写真)は、「ベトナムは国策としてIT産業に注力している。大学にもIT系の学部が多く、IT人材を獲得しやすい」とオフショア開発におけるベトナムの優位性をアピールする。同社は、オフショア開発以外にも、現地に進出した日系企業のシステム開発を受託している。

写真●インディビジュアルシステムズの市川取締役
写真●インディビジュアルシステムズの市川取締役

 Mankichi Software(vietnam)は、ベトナム、タイ、ミャンマーの会計基準に対応する会計ソフト「MKS」を出展。日本語、英語、ベトナム語、ミャンマー語、タイ語の5カ国語に対応してており、財務諸表を各国の言語で出力できる。

 WebサイトやWebシステム構築に強みを持つのがプライムスタイルだ。奥田聡代表取締役によれば「日本での開発に比べて3分の1程度までコストを削減できるケースもある」という。

 年内の発足を予定しているASEAN経済共同体(AEC)では、ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国を中心に、ヒト、モノ、カネの流動化が進む見通し。出展した企業は「ベトナムでのオフショア開発事業を成長させたい」と口をそろえた。

ベトナムパビリオンでは、ベトナムの民族衣装「アオザイ」を着た説明員が展示ブースを案内してくれる
ベトナムパビリオンでは、ベトナムの民族衣装「アオザイ」を着た説明員が展示ブースを案内してくれる
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■変更履歴
記事公開時、Global CyberSoft(Japan)の企業名が間違っておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/10/03 11:30]