写真1●ホワイトボックススイッチベースで100GbEの負荷分散装置であるNiagara 2532の外観
写真1●ホワイトボックススイッチベースで100GbEの負荷分散装置であるNiagara 2532の外観
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写真2●Niagara 2532が搭載する米ブロードコムの100GbE用ネットワーク処理チップ「Tomahawk」
写真2●Niagara 2532が搭載する米ブロードコムの100GbE用ネットワーク処理チップ「Tomahawk」
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 東京ビッグサイトで2015年10月2日まで開催中の「ITpro EXPO 2015」において、ホワイトボックススイッチをベースとした100Gビット/秒イーサネット(100GbE)の負荷分散装置「Niagara 2532」(写真1)をガイロジックが参考出展している。米ブロードコムの100GbE用ネットワーク処理チップ「Tomahawk」(写真2)を搭載している。開発会社は、米インタフェース・マスターズ・テクノロジーズ。

 ガイロジックによれば、開発会社の米インタフェース・マスターズ・テクノロジーズは、大手ベンダー向けにネットワーク機器をOEM供給してきたベンダーである。この中で、Niagara(ナイアガラ)製品は米インタフェース・マスターズ・テクノロジーズの自社ブランドである。Open Compute Project(OCP)準拠のホワイトボックススイッチを、L2/L3スイッチや負荷分散装置(L4スイッチ)、ネットワークTAPなどの各種用途向けに製品化して提供している。

 ホワイトボックススイッチの構成として、ソフトウエア機能をx86 CPUとLinuxで、パケット転送処理などを米ブロードコムのネットワーク処理チップ(10GbE用のTrident-II/II+など)でまかなっている。きょう体はラックマウント型で、ネットワーク処理部やCPU部などのそれぞれのモジュールボードを、ケーブルレスで組み合わせている。

 今回参考出展したNiagara 2532は、まだ市場に出ていない100GbE用のチップであるTomahawkを搭載している点が新しいという。出荷時期や価格は未定で、負荷分散装置(L4スイッチ)として利用できる。ネットワークポートは、100G QSFPモジュールを32個まで搭載できる。