写真●NAOロボットと掛け合いするナレッジコミュニケーションの奥沢明氏
写真●NAOロボットと掛け合いするナレッジコミュニケーションの奥沢明氏
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 「でも、お高いんでしょう?」――。愛らしい表情の人型ロボット「NAO」が、水色のシャツの男性に問いかける(写真)。2015年9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2015」において、ナレッジコミュニケーションはブース付近で「今注力されている機械学習の基礎とAmazon Machine Learning活用法」と題するプレゼンテーションを実施した。同社がプログラムを組み込んだNAOと、水色のシャツの男性である代表取締役の奥沢明氏が掛け合いをしながら機械学習について説明する様子が、多くの来場者の注目を浴びていた。

 ナレッジコミュニケーションは、主にAmazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドを活用したシステム基盤の構築を手がける。特に最近は、AWSの機械学習サービス「Amazon Machine Learning」を利用した機械学習クラウド基盤の運用代行に力を入れている。NAOロボットと奥沢氏は、2015年に入って機械学習の注目度が急激に高まっていることや、機械学習の基本的な仕組み、需要予測や、広告配信の最適化などのユースケースを順に紹介した。

 実際に、同社でも5月に機械学習向けのサービスを開始してから約5カ月で、約100社のユーザーの問い合わせを受けたという。これに対し、NAOロボットは「営業日ベースでは、1日に1社のペースですね」と返した。

 冒頭に挙げた「でも、お高いんでしょう?」というNAOロボットの問いかけは、ナレッジコミュニケーションが提供する「機械学習の導入前検証サービス」について、奥沢氏が説明したことを受けてのものだ。これに対し奥沢氏は「50万円で提供しているが、実際の工数は数倍掛かっている。今は利益よりもユーザーと接点を作ることを重視している」と返答した。

 途中、NAOロボットが奥沢氏の説明が終わる前に話し始めてしまうといったハプニングがいくつか見られた。それでも、全体としては違和感の少ない掛け合いで、機械学習の基本に関する説明を聞くことができた。