写真●アトラシアンの長沢智治氏とデモ用のパトランプ
写真●アトラシアンの長沢智治氏とデモ用のパトランプ
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2015」において、アトラシアンは小型のパトランプをブースの一角に設置している(写真)。赤いランプが時折点灯し、回転する様子が来場者の注目を集めていた。

 アトラシアンは、プロジェクト管理ツール「JIRA」やビルド自動化ツール「Bamboo」などを販売する。これらはソフトウエアの企画、開発から運用までの一連の流れを一気通貫で管理しやすくするツール群である。アトラシアンの長沢智治氏(エバンジェリスト)は、「企画フェーズに利用するツールから、その後の開発の進行状況をリアルタイムに把握できる」と特徴を話す。

 このリアルタイムで開発・運用の状況を把握できるという特徴を、分かりやすく伝えるための仕掛けがパトランプである。アトラシアンの各ツールは外部連携用のREST APIを備えており、例えばビルド作業などの結果を、他のツールが取得できるわけだ。

 そこでデモ用PCが各ツール群に一定頻度で状況を問い合わせ、ビルド作業を失敗したといった異常情報を受信すると、USB端子に接続するパトランプを点灯させるデモを用意した。

 アトラシアンの長沢氏は、「パトランプのようなアナログの手段と当社のツールを組み合わせることで、ITエンジニアが異常に早く気付きやすくなる」と話す。つまり単なるデモにとどまらず、実際のIT現場でも役立つというわけだ。

■変更履歴
記事公開時、長沢智治氏のお名前を、長沢智春氏と誤って表記しておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/10/02 16:00]