写真1●サーバー室を模したNTTファシリティーズのブース
写真1●サーバー室を模したNTTファシリティーズのブース
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写真2●「電源供給無瞬断切替サービス」の紹介コーナー。切り替えの対象になる各種UPSが並べられている
写真2●「電源供給無瞬断切替サービス」の紹介コーナー。切り替えの対象になる各種UPSが並べられている
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 NTTファシリティーズは2015年9月30日から10月2日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2015」において、データセンター・サーバー室向けの設備・サービスに特化したブースを出展している(関連記事:“黒子の黒子”が初出展、データセンターの先端技術を披露)。

 サーバー室を模したブース内では、最新鋭の水冷空調機や高電圧直流給電(HVDC)システムなどが目立つ(写真1)。

 形がない分目立たないものの、ブース担当者が売り込みに注力していたのが「電源供給無瞬断切替サービス」である(写真2)。データセンター・サーバー室にあるUPS(無停電電源装置)を更改する際に、サーバー機器への電源供給を止めず運用を継続しながら切り替えるというものだ。NTTファシリティーズの技術者が現地に切り替え用の専用装置を持ち込み、電圧や周波数を測定しながら施工する。

 ブース担当者は「国内でこのサービスを施工できるのはNTTファシリティーズしかない。2000年頃に新設されたデータセンターのUPSが更改時期に差し掛かっており、今年は前年比で3割増ぐらいの引き合いがある」と説明する。

 価格は1回100万円程度からと安くはない。瞬断を許容してUPSを更改するなら必要のないサービスだ。にもかかわらず需要は底堅く、NTTファシリティーズでは既に7000回以上の施工実績があるという。「過去の更改で瞬断によってサーバー機器に不具合が出たことがある顧客や、サービス品質に敏感なデータセンター事業者・金融機関などから強い引き合いがある」(ブース担当者)という。