写真●iPhone 6s Plusの分解写真
写真●iPhone 6s Plusの分解写真
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 米IHSは現地時間2015年9月29日、米Appleの最新スマートフォン「iPhone 6s Plus」の実機を分解して調査した原価分析結果を発表した(写真)。希望小売価格749ドルの16Gバイトモデルについて、BOM(Bill of Material:部品表)に基づく部品コストを231.50ドルと見積もっている。

 組み立てコスト4.50ドルを含む原価は推定236.00ドルとなり、先代の「iPhone 6 Plus」の16Gバイトモデルと比べ約16ドル高いという。

 iPhone 6s Plusでは、感圧センサー「3D Touch」やリニアアクチュエータ「Taptic Engine」の搭載に加え、耐久性を高めるための新しいアルミ素材やカバーガラスのほか、強化したプロセッサ、メインおよびフロントカメラの向上などがコスト増につながったと、IHSは見ている。中でも3D TouchとTaptic Engineで約10ドル、コストが上がったと分析している。

 部品原価が最も高いのは5.5インチRetinaディスプレイおよびタッチスクリーンモジュールで、52.50ドルと見積もられる。「M9」モーションコプロセッサを統合した「A9」アプリケーションプロセッサは22.00ドル。1200万画素のメインカメラと500万画素のフロントカメラは合わせて22.50ドル。その他のメカニカル関連は42.00ドルと推計した。

 iPhone 6s Plusと同時に発売された「iPhone 6s」はまだ分解調査していないが、BOM基づく部品コストはiPhone 6s Plusより約20ドル低い211.50ドルと、IHSは推測している(米Re/codeの報道)。

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