米Twitterの共同創業者で暫定最高経営責任者(CEO)のJack Dorsey氏が、正式に同社CEOに就任する見通しだと、米IT系メディアサイト「Re/code」が現地時間2015年9月30日に報じた。

 Re/codeが入手した情報によると、早ければ10月1日にも発表される見込み。Dorsey氏は引き続き、自身が立ち上げたモバイルクレジットカード決済の米Squareの責任者も兼務するもようという。

 Dorsey氏は、Twitter前CEOのDick Costolo氏が7月1日に辞任して以降、暫定CEOを務めている(関連記事:Twitter、Dick Costolo氏が7月1日付けでCEO辞任)。Costolo氏が辞意を表明した時からDorsey氏は新CEOの有力候補に挙げられているが、Dorsey氏はSquareのCEOでもあり、Twitterの取締役会はフルタイムでCEOに専念できる人物を後任に望んでいる。7月下旬に、Squareが新規株式公開(IPO)の申請を提出したと報じられると、Dorsey氏が引き続きSquareのトップにとどまるならTwitterの新CEOに任命される可能性は低いとの見方が広まっていた(関連記事:SquareがIPOを申請か、Twitterの新CEO選びに影響する可能性も)。

 Dorsey氏のほかに、Twitterのグローバルレベニュー&パートナーシップ担当プレジデントであるAdam Bain氏も有力候補の1人だったが、Dorsey氏がCEO就任に関心があるなら対抗しないとして断ったとされている。

 また近頃では、Twitterの一部の大株主が、2社のトップを兼務するDorsey氏の考えを公に支持しているため、近いうちにDorsey氏がCEOに任命されるとの見方が強まっていた(米Forbesの報道)。米CNETは、同時に2社のCEOを務めた例として、故Steve Jobs氏(米Appleと米Pixar)やElon Musk氏(米Tesla Motorsと米SpaceX)などの名前を挙げている。

 米USA TODAYによると、Dorsey氏がCEOに任命される見通しとの報道を受け、Twitterの株価は同日の取引で5%上昇した。