RKB毎日放送は、2015年9月29開催の取締役会において所定の許認可が得られることを条件として、2016年4月1日に認定放送持株会社に移行することなどを決議した。認定放送持株会社へ移行するに当たり総務大臣の認定が必要となるため、放送法に基づく諸手続きを進めていく。

 RKB毎日放送は、今回の決定の背景として、IT技術の進歩や放送と通信の融合などの環境の変化を挙げる。「地方民間放送局として地域特有の番組を制作することが使命であるRKB毎日放送の経営にも少なからず影響を与えている」という。

 一方で、RKB毎日放送は、九州放送界のリーディングカンパニーとして勝ち残っていくことだけでなく、福岡県ひいては北部九州地区の「基幹民間放送局」として、「地域の情報インフラ機能を維持していく責務があることを十分に認識」「その責務を今後も引き続き果たすため、より地域に密着した放送を行っているコミュニティFM放送局など北部九州地区の他の放送事業者と資本提携を含めた包括的な連携をとり、相互に情報を共有し、地域連携、活性化を図るとともに、エリア全体の発展、安心・安全にも寄与することが必要で 目指すべき姿」という考えだという。

 このため安定したより強固な経営基盤が必要と考え、環境変化に対応しうる仕組みを検討してきた結果、放送事業に集中する体制を築き、さらに新たな事業の展開を見据える体制として、認定放送持株会社制度を導入すべきとの判断に至ったと説明する。

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