サトーホールディングスマーケティング統括部係長の清水孝洋氏
サトーホールディングスマーケティング統括部係長の清水孝洋氏
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業務用ラベルプリンタ「CL4NX-J」。価格はSOSサービス込みで、1台当たり35万円から(税別)
業務用ラベルプリンタ「CL4NX-J」。価格はSOSサービス込みで、1台当たり35万円から(税別)
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 2015年9月30日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2015」でサトーホールディングスは、 IoT(Internet of Things)を活用した、クラウド型の保守サービス「サトーオンラインサービス(SOS)」を備えた業務用ラベルプリンタ「CL4NX-J」および「CL6NX-J」シリーズを展示している。サトーホールディングスでマーケティング統括部係長を務める清水孝洋氏によると、「産業用ラベルプリンタで、IoTを実装したサービスは世界初」であるという。

 SOSは、ラベルプリンタの稼働状況を、24時間365日遠隔監視するサービスである。プリンタの稼働状況から、トラブルが予測される個所を事前検知する。リアルタイムでの予防検知を行い、問題が起きそうな箇所を事前した察知した際には、自動通知機能で、状況に応じた問題解決支援マニュアルを顧客にメールで配信する。

 例えば、プリンタ印刷量や発行枚数が規程の閾値を超えるとアラートが発生し、自動で顧客とヘルプデスクに自動通知する。同時にヘルプデスクからは顧客に事前対応(または問題解決)マニュアルを送付する。これにより、ダウンタイムの発生を回避/最小化できる仕組みだ。なお、同社では取得したログデータを基に、顧客の業務効率の向上につなげる運用提案も実施する予定という。

 また、SOSへプリンタを登録することで、クラウド上からの可視化が可能。ダッシュボード機能で、設置先ごとの使用台数や状況が一覧表示され、運用管理の効率化にも役立つ。

 印字サイズは、CL4NX-Jが4インチ幅、CL6NX-Jが6インチ幅となる。両機種とも高速処理/搬送が可能で、印字までの時間は0.93秒、10枚の印字完了時間は8.5秒と、「業界最高速レベル」(同社)だとしている。