韓国Samsung Electronicsは現地時間2015年9月28日、独自のモバイル決済サービス「Samsung Pay」を米国でも開始したと発表した。さらに中国、スペイン、英国での提供に向けて準備中であることを明らかにした。

 Samsung Payは8月20日に韓国でサービスを開始し、9月20日までの1カ月間で取り扱い額が3000万ドルを突破したという(Samsungのプレスリリース)。近距離無線通信(NFC)をサポートするほか、磁気カードリーダーにも対応するため、「既存のほとんどの読み取り器で使用でき、他のいずれのモバイル決済より多くの場所で使える」としている。

 米AT&T、ドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobile、ソフトバンク傘下の米Sprint、米US Cellularのサービスに加入しているSamsung製スマートフォン「Galaxy S6」「同S6 edge」「同Note5」「同S6 edge+」で利用可能。

 米Verizon WirelessはSamsung Payをサポートしていないが、Samsungは引き続きVerizonに働きかけていくとしている(米CNETの報道)。AT&T、T-Mobile、Verizonは共同のモバイル決済事業Softcardを進めていたが、今年2月に米GoogleがSoftcardの一部技術と知的資産を取得することで合意している(関連記事:Google、「Wallet」普及に向け米キャリア3社と提携)。

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