米Microsoftは現地時間2015年9月23日、中国企業および政府機関との関係拡大について明らかにした。中国における「Windows 10」の普及促進に向けて中国Baidu(百度)などと協力する。

 Baiduとの提携では、MicrosoftはWindows 10の標準ブラウザー「Edge」における中国向けのデフォルトトップページおよび検索エンジンを「Baidu.com」にする。一方Baiduは、ユーザーをWindows 10ダウンロードに誘導するチャネルを設けるほか、Windows 10向け検索、ビデオ、クラウド、マップのユニバーサルアプリケーションを配信する。

 また、中国電子科技集団公司(CETC)とも提携を結び、中国の政府機関および国営インフラ事業の専門分野向けのWindows 10構成・導入・保守サービス提供で協力する。

 中国Unisplendour(紫光集団)および中国21Vianet (世紀互聯)とは、中国企業向けのカスタムなハイブリッドクラウドサービス展開で合意した。

 上記提携は、訪米中の習近平中国国家主席がMicrosoft本社を訪れた同じ日に発表された。Microsoftはこれら提携を含め、中国向け事業に関する合計7件の合意を今週明らかにしている。

 陝西省の西咸新区とは、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、スマート都市化、新規事業立ち上げ支援などのプロジェクトに関する議論で協力する。

 また、中国Xiaomi(小米科技)はスマートフォンユーザー向けクラウドサービス「Mi Cloud」に「Windows Azure」を採用し、中国Shanghai Oriental Pearl Media(上海東方明珠新媒体)は「Office 365」を導入する。そのほか、Microsoftの中国事業Microsoft Chinaと四川省は、地域経済の発展を目的とした協力について覚書に署名した。

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