ドワンゴは2015年9月17日、ディープラーニング(深層学習、多層ニューラルネットワークによる機械学習)専用のGPUサーバーファーム「紅莉栖(くりす)」を構築すると発表した。Maxwell世代のCUDAコアを搭載したGPUサーバー100台程度で構成する予定。まず初お披露目として、同年9月19日に慶應義塾大学で開催される「全脳アーキテクチャハッカソン」に、GPUサーバー20台を貸し出す。

 構築したサーバーファームは、同社内のドワンゴ人工知能研究所が利用するほか、汎用人工知能(AGI)の実現を目指す研究者団体「全脳アーキテクチャ勉強会」に無償で貸し出す。

 サーバー1台の構成は、CPUはXeon E5-2623 v3が2基、GPUはGeForce TITAN Xが4基、ディスクはOS起動用の128GバイトSSD1台と、作業用の480GバイトSSD2台。メモリーは標準が128Gバイトだが、1Tバイトを載せたサーバーも2台用意する。100台稼働時のGPUの単精度浮動小数点演算性能は、理論値で2.48ペタFLOPSに達する。

ドワンゴによれば「紅莉栖(くりす)」という名称は、ゲーム「STEINS;GATE」に登場する実験好きの脳科学研究所研究員「牧瀬紅莉栖(まきせくりす)」と、「ニコニコ23.5時間テレビ」のミジンコお見合いイベントに登場したメスのミジンコ「クリスティーナ」の両方にちなんだものという
ドワンゴによれば「紅莉栖(くりす)」という名称は、ゲーム「STEINS;GATE」に登場する実験好きの脳科学研究所研究員「牧瀬紅莉栖(まきせくりす)」と、「ニコニコ23.5時間テレビ」のミジンコお見合いイベントに登場したメスのミジンコ「クリスティーナ」の両方にちなんだものという
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