ホットリンクは位置情報サービスの世界大手、米フォースクエアと提携した。フォースクエアの利用者がスマートフォンなどを通じてインターネットに投稿した位置情報データを、ホットリンクが企業向けに販売する。同データの企業向け販売は世界初という。購入企業は利用者の位置情報をマーケティングなどに活用できる。ホットリンクは販売開始済みのツイッター利用者のつぶやきデータなどに位置情報データを加え、企業向けのビッグデータ利活用支援事業を強化する。

 ホットリンクの全額出資子会社である米Effyisを通じて提携した。フォースクエアは同社のスマートフォン向けアプリを通じて、利用者が飲食店などの感想や自身の現在地を投稿したり共有したりするサービスを提供している。フォースクエアのサービス利用者は世界に5500万人。

 ホットリンクが販売するのはフォースクエア利用者がネットに投稿した、飲食店や観光スポットの位置情報を含むクチコミデータ。日本語を含む全てのデータが対象だ。

 主な販売先は位置情報を使ったマーケティング支援サービスを手掛けるIT企業。消費者のスマホへ広告と電子クーポンを配り、来店して購入した際に代金を割り引く、といった「O2O」サービスなどへの利用を想定する。ホットリンクは今後、画像や動画、センサーなど、販売対象のデータを順次増やす。