米Appleは先ごろ発表した最新スマートフォン「iPhone 6s」「同6s Plus」について、予約数が順調に伸びており、当初の販売台数が過去最高を記録した昨年実績を上回る見通しだと発表した。米Wall Street Journal米New York Times英Reutersなどが現地時間2015年9月14日までに報じた。

 Appleは9月12日にiPhone 6sと同6s Plusの予約受付を開始した。同社は具体的な予約数を公表していないが、昨年iPhone 6シリーズを発売した直後の3日間で達成した1000万台超の販売記録を超えるペースで予約が入ったという。同社の広報担当者、Trudy Muller氏は「iPhone 6s/6s Plusに対する顧客の反応は極めてポジティブ」とし、「この週末の先行予約は世界中でとても好調、とりわけ6s Plusに対する需要は高い」(Muller氏)と述べたという(関連記事:新iPhone、ローズゴールド大人気 3~4週間待ち)。

 ただ、Wall Street Journalは今年のiPhoneの当初販売台数について、その押し上げ要因の1つは中国市場だと指摘している。Appleは9月25日に米国や日本、英国、フランスなどでiPhone 6s/6s Plusの販売を始めるが、今回は中国でも同日販売する(関連記事:Apple、「3D Touch」を搭載した「iPhone 6s/6s Plus」を発表)。Appleが昨年、iPhone 6シリーズを発売した際は、中国は当初販売国に含まれず、同国での発売は米国や日本から約1カ月遅れの10月17日だった。

 またWall Street Journalは、今回Appleが具体的な予約数を公表しなかったことについて「(予約数が)昨年実績を下回っているのではないかという疑問が生じる」とするアナリストの見解を伝えている。Appleは昨年、iPhone 6シリーズの予約受付開始から24時間後の注文台数が400万台を突破し、歴代iPhoneで最速と発表していた(関連記事:Appleの「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」、予約初日で400万台突破)。