米Dellは現地時間2015年9月10日、中国向け事業の強化について明らかにした。中国に今後5年間で1250億ドル以上を投資し、ベンチャー支援や人口知能(AI)分野の開発などに注力する。

 Dellは中国科学院と協力し、AI関連の研究施設「Artificial Intelligence and Advanced Computing Joint-Lab」を設立する。認知機能シミュレーション、ディープラーニング、ブレインコンピュータインタフェースといった分野における新たなコンピューティングアーキテクチャの研究と応用に焦点を当てる。

 Dellのベンチャーキャピタル事業Dell Venturesは中国市場に参入し、中国人起業家のベンチャービジネスを支援する。ストレージ、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、次世代データセンター、モバイル、セキュリティを中心とする分野の先進技術に焦点を当てる。

 また、中国における研究開発スタッフを増強し、主に中国市場を対象としたエンドツーエンドのソリューション開発に取り組むセンターを開設する。

 そのほか、DellのMichael Dell最高経営責任者(CEO)と中国Kingsoft(金山軟件)のLei Jun(雷軍)会長は、共同ブランドのクラウドサービス「Dell-Kingsoft Cloud」を中国顧客向けに展開することで合意した。

[発表資料へ]