写真1●エフアンドエムネット「マイナンバーステーション」の提供イメージ。API連携が特徴
写真1●エフアンドエムネット「マイナンバーステーション」の提供イメージ。API連携が特徴
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 中小企業向けシステム開発のエフアンドエムネット(F&Mnet、大阪府吹田市)は2015年9月10日、中小企業や税理士、社会保険労務士によるマイナンバー(個人番号)の収集・管理業務を支援するクラウド型の新サービス「マイナンバーステーション」を発表した。

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 提供開始は10月1日。初期費用は無料で、マイナンバーを登録する従業員・外部支払先が100人までの場合の月額利用料は3000円(税抜き)。以降、100人ごとに利用料1000円(同)が加算される。

 セキュリティ管理の仕組みはシマンテックのソリューションを全面採用した。1契約ごとに、シマンテック製のハードウエアトークン(ワンタイムパスワード生成機)が1個付属し、マイナンバーを閲覧・利用する管理者向けの認証を強化している。Webアプリケーションファイアウォール(WAF)やログ監視などでもシマンテック製品を採用した。

 マイナンバーの収集は、「企業の管理者が入力」「税理士・社労士が入力」「従業員・外部支払先が自分で入力」という3つの方式で行う。自分で入力する場合は、対象者別に管理者向けとは別のIDとワンタイムパスワードを発行。運転免許証などの本人確認書類はスマートフォン内蔵カメラなどで撮影してもらう。

 F&Mnetの新サービスはマイナンバー取得・管理に特化している。税務・会計や給与計算、社会保険関連のシステムとはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)で連携させる(写真1)。