写真1●iPhoneの新モデル「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」
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写真2●カラーバリエーションは、ゴールド、シルバー、スペースグレーに、ローズゴールドを加えた4色で展開
写真2●カラーバリエーションは、ゴールド、シルバー、スペースグレーに、ローズゴールドを加えた4色で展開
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写真3●iOS 9は9月16日に一般公開を開始
写真3●iOS 9は9月16日に一般公開を開始
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 米Appleは現地時間2015年9月9日、スマートフォン「iPhone」の新モデル「iPhone 6s」および「iPhone 6s Plus」を発表した(写真1)。サイズは従来モデルとほとんど変わらないが、感圧センサー「3D Touch」を搭載し、カメラ機能を大幅に強化するなど、各種の向上を図ったという。米国や日本で9月25日に発売する。

 プレスの強さの違いを感知する3D Touchにより、新しい操作手法「Peek and Pop」を提供する。写真、電子メール、Webページなどのコンテンツを軽くプレス(Peek)してプレビュー表示し、少し強くプレス(Pop)して全画面表示にしたりメッセージを開いたりできる。1回のプレスでホームスクリーンからメッセージ送信や自撮りといった動作にすばやく移ることが可能。

 背面の「iSight」カメラは1200万画素に、フロントカメラは500万画素の「FaceTime HD」に強化した。iSightカメラは4Kビデオ撮影に対応する。新しい「Live Photos」機能は、撮影する瞬間の前後を音声とともにとらえることで、撮影した画像をプレスすると音声付きでアニメーション表示する。また、FaceTime HDはきれいに自撮りするために瞬間的に画面を3倍明るくする「Retina Flash」を搭載する。

 64ビット「A9」チップを搭載し、「M9」モーションコプロセッサを組み込む。パフォーマンスは「A8」プロセッサと比べ90%高速で、グラフィックスは90%向上。次期モバイルOS「iOS 9」を採用する。Wi-FiとLTEとも高速化を図った。

 カラーは、ゴールド、シルバー、スペースグレーに、ローズゴールドを加えた4色展開(写真2)。オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、ニュージーランド、プエルトリコ、シンガポール、英国、米国で9月25日に発売する。注文の受付は9月12日に開始する。

 SIMフリー版の価格は、4.7インチディスプレイのiPhone 6sが649ドルから(日本では税別8万6800円から)、5.5インチディスプレイのiPhone 6s Plusが749ドルから(日本では税別9万8800円から)。

 米国では、Apple直営店でiPhoneを購入するユーザー向けに、一定の月額料金を支払うことで毎年新しいモデルにアップグレードできるプラン「iPhone Upgrade Program」を提供する。iPhone 6sは月額32ドルから、iPhone 6s Plusは月額37ドルから。

 また、iOS 9は9月16日に一般公開を開始する。「iPad」向けのマルチタスキング機能を提供し、1つのアプリケーションを使用中に2つ目のアプリケーションをトレーのように引き出して使える「Slide Over」、同時に2つのアプリケーションを並べて開き、操作できる「Split View」、ビデオチャットやビデオ再生を小さい画面で継続しながら別のアプリケーションを使用できる「Picture-in-Picture」などが特徴(写真3)。

 「iPhone 4s」以降、第5世代「iPod touch」以降、「iPad 2」以降、および「iPad mini」以降を使用しているユーザーは無償でiOS 9にアップグレード可能。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]

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