図●観光バス向けフリーWi-Fiサービスの利用イメージ(出典:ファイバーゲート)
図●観光バス向けフリーWi-Fiサービスの利用イメージ(出典:ファイバーゲート)
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 ファイバーゲートは2015年9月9日、バスの乗客に無償の無線LANインターネット接続機能を提供できるようにするサービスを11月下旬に開始すると発表した。バスに3G/LTEルーター機器を設置する仕組み()。急増する訪日外国人に使ってもらうことを想定している。料金(税別)は、ルーター機器や3G/LTEデータ通信費、クラウド上の管理マネージャー機能などを含めて、バス1台当たり月額8000円から。

 訪日外国人にフリーWi-Fi環境(無償で使える無線LANインターネット環境)を提供できるようにするサービスである。滞在時間の長い観光バスはフリーWi-Fiのニーズが高いという。Wi-Fiに接続してWebブラウザーを使った際は、あらかじめ登録しておいた専用の初期ページを最初に表示する。この仕組みを利用して、観光情報や店鋪情報などを乗客に掲示できる。乗客が選んだ言語(日本語、英語、韓国語、中国語繁体字、中国語簡体字)で表示できる。

 バスに設置する3G/LTEルーターは、ファイバーゲートが開発したもの(製品名は「FGN1000LTE」)。大きさはおよそ幅17.5×奥行き11.5×高さ3.0センチメートルで、場所をとることなく設置できる。3G/LTE回線は、当初はNTTドコモのものを使う。無線LAN規格は、IEEE802.11b/g/n/a/ac(2.4GHz帯および5GHz帯)。

 最初にWebブラウザーに表示する初期画面の登録や変更といったメンテナンス作業は、クラウド上に用意した管理サーバーから実施できる。管理サーバーを介して、乗客(訪日外国人)のインターネット接続の利用状況などを把握できる。