NTTエレクトロニクスは2015年9月、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発したH.265/HEVCエンコーダ(符号化)技術をもとに、4K/60pで4:2:2対応のH.265/HEVCリアルタイムエンコーダ装置「HHC11000」を開発したと発表した。2016年3月に国内外で発売開始を予定する。

 今回発表した製品は、HEVCにおいてプロ用途向けの映像規定であるMain4:2:2 10プロファイルに対応する。HEVC対応1チップ符号化LSIを搭載することで、従来の高パフォーマンスな汎用プロセサなどをベースにした装置では実現が困難だった装置の小型化を図った。1Uのラックマウントサイズ(重量は8kg以下)で実現している。また、150W以下と低消費電力化も図られている。

 この製品は2015年9月11日から15日までオランダ・アムステルダムで開催される欧州最大の放送機器・放送技術展「IBC2015」に出展する。NTTメディアインテリジェンス研究所と共同で4K映像配信のデモンストレーションを行う。

 なお、同製品の次期バージョンでは、NTT未来ねっと研究所が開発したパケット伝送誤り訂正技術であるFireFort-LDGM FECへ対応し、IPネットワークを活用して映像伝送の費用を低減したいという要望に応えていく方針である。

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