米Googleが生鮮食品配達の試験サービスを始める予定だと、複数の海外メディア(米Bloomberg米CNET英Guardian)が現地時間2015年9月8日に報じた。

 この新サービスはすでに米国で提供している「Google Express」の取り扱い商品を拡充するものとなる(関連記事:Googleが即日配達サービスを拡大、月額10ドルの「Google Express」)。2015年中にサンフランシスコと、もう1つの都市で生鮮食品の即日配達サービスを開始するという。

 CNETによると、Google Expressではこれまで加工食品を扱ってきたが、野菜や果物などの生鮮食品を扱うのはこれが初めてとなる。このニュースを最初に伝えたBloombergによると、Googleはこの新サービスに関し、食料品小売りチェーンの米Whole Foods Marketや会員制の卸・小売りチェーン米Costco Wholesaleなどと提携した。

 こうした生鮮食品の即日配達サービスは、米Amazon.comが会員制の「AmazonFresh」を太平洋岸北西部や南カリフォルニアなどの5地域で提供している。CNETによると、米国ではこのほかInstacartやGood Eggsといった新興企業も市場参入しており、競争が激化しているという(関連記事:Amazon.comがプライベートブランド拡充か、食料品を準備中との報道)。

 なお、Googleは既存の翌日配達について、そのサービス提供地域を米中西部にも拡大することを明らかにしたと米メディアは伝えている。翌日配達サービスはこれまでニューヨークやシカゴ、ロサンゼルス、ワシントンD.C.などで展開していたが、今後インディアナ、アイオワ、ミシガン、オハイオ、ウィスコンシンといった州にも拡大するという。