VCEテクノロジー・ソリューションズは2015年9月7日、クラウド基盤サーバー製品の一つで、サーバーが1000台を超えるような大規模な用途にも利用できる「VCE VxRack」について、ラインアップを拡張すると発表した。発表済みの既存モデル「VxRack System 1032」に加え、新たに米ヴイエムウェアのクラウド基盤ソフト「VMware EVO SDDC」をベースにした新モデルである「VxRack System 1034」を追加する。新モデルは2015年第4四半期の販売を予定する。

 VCE VxRackは、データセンター(クラウド基盤)を運用するために必要なソフトウエア/ハードウエアを組み合わせたアプライアンス製品(関連記事:EMCが外付けフラッシュやストレージソフトの新製品群)。サーバー台数を増やすスケールアウトによって規模を拡張できる“ハイパーコンバージド”型のシステムであり、分散ストレージソフト、サーバー仮想化ソフト、クラウド運用ソフト、などによってこれを実現している。

 ソフトウエア部分には、VMware EVO SDDC(旧称はEVO:RACK、関連記事:「SDDCを導入する最速手法」---ヴイエムウェアCEOが新製品を披露)を採用。同ソフトは、小中規模向けの「VMware EVO:RAIL」の考え方を進めて、より大規模なシステムを構成できるようにしたもの。VCE VxRackの既存モデルは、分散ストレージソフトにEMC ScaleIOを使うなどVCEが独自に構成した製品だが、今回の新モデルは米ヴイエムウェアが組んだソフトウエアスタックを利用したものになる。