米Microsoftは、最新OS「Windows 10」のユーザーが同社の標準Webブラウザー「Microsoft Edge」から他社製ブラウザーに切り替えるのを引き止めるプロモーションを展開しているらしい。米VentureBeatによると、「Windows 10」搭載デバイスのユーザーがEdgeブラウザーの「Bing」検索で、「chrome」あるいは「firefox」と検索すると、検索結果のトップに「Windows 10ではEdgeの使用を推奨します」とのメッセージが表示される。VentureBeatの記者はこれを現地時間2015年9月4日までに確認した。

 Windows 10ユーザーがおそらく米Googleの「Chrome」ブラウザーや米Mozillaの「Firefox」ブラウザーをダウンロードする目的でこれらキーワードを検索していると判断して表示されたものと、同記者は考えている。メッセージの隣にある「Learn why」(その理由は)ボタンをクリックすると、Edgeの機能を説明するページに移動する。

 メッセージは毎回表示されるのではなく、Windows 10のEdgeで初めてchromeあるいはfirefoxというキーワードをBing検索したときに表れる。同記者は米国から検索を行ったが、他の国も対象に含まれているかは不明。ちなみにノルウェーOpera Softwareのブラウザー「Opera」で検索したら、メッセージは表示されなかったという。

 自社製品を推奨するメッセージを表示する手法はMicrosoftが初めてではない。Googleはしばしば、Google検索を利用しているユーザーにChromeを標準ブラウザーに設定するよう勧めている(米The Vergeの報道)。

 なお、英国のITニュースサイト「 INQUIRER 」もWindows 10で検索を試してみたが、Edgeを推奨するメッセージを再現することはできなかった。