米Facebook傘下のメッセージングアプリケーション「WhatsApp」の月間アクティブユーザー(MAU)数が9億人に達した。WhatsApp共同創業者で最高経営責任者(CEO)のJan Koum氏が現地時間2015年9月4日、自身のFacebokタイムラインへの投稿で明らかにした。

 WhatsAppは、2014年10月にFacebookが約183億ドルで買収した。従業員引き止め策の費用も含めると取引総額は218億ドルを超える(関連記事:FacebookがWhatsApp買収手続きを完了、総額218億ドル超に)。買収計画を発表した昨年2月時点では、WhatsAppのMAUは約4億5000万人だったが、10月には6億人を超え、今年4月には8億人を突破した(関連記事:メッセージングアプリ「WhatsApp」、月間アクティブユーザーが8億人に)。

 米TechCrunchは、FacebookのMark Zuckerberg CEOがかつて「ユーザー数が10億人に達した製品は、多数の明確な方法で収益化が可能だ」と語っていたことを引き合いに出し、WhatsAppがその節目に近づいていることを指摘している。しかしWhatsAppは「No ads! No games! No gimmicks!(広告なし!ゲームなし!ギミックなし!)」を謳っており、広告を表示しないことがユーザーに受け入れられている特徴の1つでもある。なおFacebook自身のメッセージングアプリケーション「Messenger」は、現在MAUが7億人とされている。

[発表資料(Koum氏の投稿)]