ランサーズは2015年9月3日、地方自治体向けの雇用や就労の促進支援サービスを始めた。同社と組んだ自治体へ、インターネットを介して企業と在宅のITエンジニアなどを結ぶクラウドソーシングの活用を手助けする。提携自治体の在住者には、ランサーズを通じて優先的に仕事の機会を提供する。クラウドソーシングを使った働き方のポイントや活用例といった情報も提供する。人材を誘致したい自治体に同社サービスの利用を促し、同社サービスの普及やクラウドソーシングの認知拡大につなげる。

 新たに始めたのは「ランサーズ エリアパートナープログラム」。ランサーズに申し込んだ自治体に対して、同社サービスを使った雇用や就労を支援する。

 具体的には、(1)提携自治体の在住者に向けたクラウドソーシングに関する情報提供、(2)在住者に対する教育や人材育成、(3)同社のクラウドソーシングサービスを通じた仕事機会の提供、という3種類の支援サービスを提供する。

 ランサーズはこれまでも、自治体へ個別に同様な支援サービスを提供してきた。この7月には鹿児島県奄美市と提携し、2020年までに200人のフリーランス育成や50人の移住者を誘致する目標を掲げ、人材育成プログラムの開発に取り組んでいる。

 ランサーズは同様な需要が他の自治体にもあると判断。奄美市などとの取り組みを基に支援内容を整理し、今回の新サービスを開発した。